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2022/09/27
間取り・内装・外装・住宅設備・性能に至るまで、自分のこだわりを叶えられる自由度の高い注文住宅。
しかし、自分のこだわりを盛り込んだ家が建てられる反面、こだわりすぎて失敗し、住み始めて後悔する時もあります。
自分達のこだわりを取り入れて、なぜ失敗・後悔してしまうのか、そのポイントを注文住宅を建てた方の失敗経験から探ってみましょう。
本記事では、こだわりの注文住宅で失敗・後悔したケースのご紹介と、失敗・後悔しないためのポイントについてご紹介します。
目次
自分達のこだわりをマイホームに反映できる注文住宅で、こだわりすぎて失敗し住んでみて後悔する経験をした方は実は意外と多くいます。
なぜ、失敗・後悔してしまうのでしょうか。
ここでは、実際に注文住宅でこだわりすぎて失敗・後悔した事例について以下の3つの項目に分けてご紹介します。
● LDK
● 収納
● 憧れの設備
上記3つは、注文住宅で特にこだわりすぎて失敗・後悔したと感じた人が多かった項目です。
それでは、早速見ていきましょう。
LDKは、特に失敗した・後悔していると感じている方が多いです。
その事例の一部をご紹介します。
● デザインを重視したキッチンを採用したが、大きすぎたためきっちんの通路が狭くなってしまい使いづらいキッチンになってしまった。ちゃんと計測すべきだった。
● 床下収納の位置が、ほかの家具家電を被るところに取り付けたため、使い物にならなくなった。
● LDKの照明をこだわりすぎて、キッチンの手元が暗くて調理がしづらくなった。
● 開放的で広々とした空間を作りたくて吹き抜けを採用したが、空間が広くなりすぎて冷暖房効率が悪くなってしまった。
収納でも失敗・後悔する方は多くいます。
今まで賃貸住まいだった方は、持ち家では収納を多く取りたい方も多いのではないでしょうか。
しかし、ただ収納を多くするだけでは使い勝手がよいとは言えません。
収納で失敗・後悔した事例を以下にまとめています。
● 収納棚の奥行きが深すぎ、収納棚の背が高すぎて取り出しづらかった。無駄なスペースが多くなった。
● 階段下収納を作ったが、扉も天井も低くて出入りが大変。収納できるものも限られてしまい、使い勝手が良くなかった。
● 造作収納をこだわって作ったものの、こだわりすぎてしまい収納できるものが限られる作りになってしまった。
憧れを形にできるのが注文住宅の大きな魅力ですが、その憧れの設備や仕様で失敗・後悔する方も実はたくさんいました。
その後悔・失敗事例は以下をご覧ください。
● 暖かい炎に癒される薪ストーブや暖炉、ゆっくり湯船に浸かってリラックスするための浴槽ジャグジーやテレビを採用したものの、安全面やリスク、その後の維持管理について考えていなかった。
実際は使う機会が少なく、結局お金の無駄になってしまった。
● 塗り壁などオシャレでこだわりの外観を採用したが、その後のメンテナンス費用が嵩んでしまった。
● サンプルを見て外壁や部屋の壁紙を決めたが、実際に貼ってみるとイメージが違った。外壁は室内で決めたため、日の光を当てた時のイメージをしていなかった。
これまで説明したように、注文住宅でこだわりすぎて失敗・後悔する方は意外と多くいます。
これから注文住宅を建てる方は、そんな失敗・後悔をしないようにまずは注文住宅について情報収集をするようにしましょう。
ここでは、こだわりの注文住宅を建てるための情報収集として以下の5つに着目して説明していきます。
今後のお家づくりの参考にしてくださいね。
● 用途目的別でキッチンを選ぶ
● 簡単な間取りを考えて自分達の理想を形にする
● 内装・外装にこだわるならメリット・デメリットを知っておく
● 設備にこだわるなら実用性も考える
● こだわりが詰まった理想の注文住宅を建てられるメーカー・設計者を選ぶ
キッチンは毎日必ず使う場所です。
憧れのデザインのキッチンもあると思いますが、毎日自分が使うイメージして実用性を優先したキッチン選びをしましょう。
キッチンの主な種類は以下の通りです。
● 大人数での調理が可能なアイランドキッチン
● リビングのテレビを見ながら、子どもの様子を見ながら調理ができる対面キッチン
● キッチンのどちらかだけが壁に接した対面式のペニンシュラキッチン
● リビングダイニングとは独立し、料理に集中しやすい独立キッチン
● 効率よく作業ができるL型キッチン
よく選ばれるキッチンは、対面キッチンやペニンシュラキッチン、アイランドキッチンです。
また、キッチンは毎日使い、モノも多くなるので収納を多くとりましょう。
パントリーも非常に便利です。
最終的には設計者に構造上の問題や、動線などを考慮した間取りを提案してもらうべきです。
しかし、要望を伝えるためにも一度自分でゾーニングしてみましょう。
ゾーニングとは、LDKや玄関収納、寝室や子ども部屋などそれぞれの空間の位置を大まかに決める方法をいいます。
間取り検討は難しいですが、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
ゾーニングした資料があれば、いざ設計者との打ち合わせもしやすくなり、自分達のイメージを伝えやすくなりますよ。
自分の家の間取りを考えるとき、書斎やリビングなど、イメージが膨らみやすくこだわりが強い部分ばかりに目が行ってしまいがちです。
しかし実際に住んでみて、もっと収納スペースや家事動線を考えればよかったと後悔するケースもよく見られます。
ゾーニングをするときに収納スペースや家事動線のイメージを忘れないように気をつけてください。
毎日の生活が少しでもストレスを少なくして過ごすためにも、どこに収納スペースがあれば便利か、どんな配置であれば毎日の家事が少しでも楽になるかをしっかりと考えましょう。
外観の大部分を占める外壁や、室内の雰囲気を決める内壁にこだわりたい方も多いでしょう。
しかし、失敗・後悔事例でも紹介しましたが、外壁や内壁はサンプルでみるのと実際のイメージが違う場合もあり、思った通りにならない時も多々あります。
そこで、内装・外装について簡単にメリット・デメリットを一部ご紹介します。
自分達のイメージに合うか、住んでから大変ではないかなどを考える検討材料にしてください。
● 【内装】無垢の床材は温かみがあるが、柔らかくて傷つきやすくワックス掛けなどの定期的なメンテナンスが必要
● 【内装】塗り壁は職人の塗り方や質感によって異なったデザインを楽しめるが、メンテナンスがしにくい
● 【内装】壁タイルは、おしゃれで耐久性が高いが、コストも高くなる
● 【外装】内装と同様、塗り壁はおしゃれだが、メンテナンスがしにくい、莫大なコストがかかる
薪ストーブや暖炉、ジャグジーや浴室テレビ、ホームシアターや床暖房、太陽光発電など、家の設備には魅力的なものがたくさんあります。
雑誌やSNSで憧れの設備がある方もきっと多いでしょう。
しかし、失敗・後悔事例でもご紹介したように、実際に生活してみて使用頻度が少ないとせっかくお金をかけたのに無駄になってしまう場合あります。
また、薪ストーブのように自分で薪割りをしなければならないなど、メンテナンスが大変な設備もあります。
ですが、メンテナンスが大変だからと諦めて、やっぱり後から付けたいと思っても手軽に付けられない設備もあります。
こだわりの設備をマイホームに導入するかどうか、住み始めた後のメンテナンスやお手入れをどのようにやっていくのかを家族でしっかり話し合い、本当に必要なものかどうかを考えてみましょう。
こだわりの注文住宅を建てるためにも、お家の専門家へ相談しましょう。
自分達のこだわりや想いをしっかりと汲み取ってくれるメーカーや設計者を探してみましょう。
ここでは、こだわりの注文住宅を建てるためにすべきポイントについて以下にまとめています。
● 展示場見学や完成見学会、構造見学会に行ってこだわりのマイホームのイメージを掴む
● 雑誌やインターネット、工務店やメーカー主催の家づくりのセミナーに参加し、情報収集を徹底する
● 土地代、建物代、引越し費用などの初期投資、月々のローンなどについて、ファイナンシャルプランナーに相談して資金計画をたてる
● 施工業者、設計者は複数の業者を比較して決める
● 施工業者、設計者が自分達のこだわりに合ったアドバイスをしてくれるか見極める
● こだわりだけでなく、コスト面も踏まえてアドバイスをしてくれる施工業者、設計者を選ぶ
● こだわりの注文住宅を建てた人の体験談を聞いてみる
以上のように、こだわりの注文住宅を建てるためのポイントはたくさんあります。
一つ一つのポイントに注意しながらの家づくり計画は大変ですが、理想のマイホームを建てるためにも徹底しましょう。
注文住宅では、予算が合えば自分達のこだわりをたくさん叶えたマイホームを建てられます。
しかし、理想だけで家を建ててしまうと、実際に住み始めてから後悔・失敗する場合もしばしばあります。
こだわりだけでなく、実際に自分達が住み始めた時に快適に過ごせる家づくりが注文住宅では大切です。
また、自分達のこだわりや理想に対して的確なアドバイスや提案をしてくれる業者選びも非常に重要です。
こだわりと後悔・失敗のない注文住宅を建てるために、家づくりについて自分達もしっかりと勉強しましょう。