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勾配天井のメリットとデメリットを解説! 後悔しない勾配天井の家の作り方

2023/05/10

屋根の形を活かし傾斜がついた勾配天井。
開放感がありおしゃれなイメージがありますが、デメリットも気になります。

そこで本記事では、勾配天井のメリットとデメリットを詳しく解説。
勾配天井の家作りでがっかりしないために、抑えておくべきデザインポイントも説明します。
新居に勾配天井の導入を検討している方は、ぜひご一読ください。

勾配天井のメリットとデメリットを解説! 後悔しない勾配天井の家の作り方

勾配天井のメリット

勾配天井とは、屋根の勾配に合わせて傾斜した天井のこと。
一般の天井は水平に設けられており、屋根と天井の間には屋根裏がありますが、勾配天井は屋根の勾配を活かしてすぐ上に屋根の勾配があります。

勾配天井を取り入れるメリットをご紹介します。

部屋が広く感じられる

勾配天井の部屋は通常の天井の部屋に比べると、天井が高い分だけ室内空間が広くなります。
同じ床面積の部屋でも、勾配天井の部屋の方が開放感があり、部屋全体が広く感じられます。

高い位置から自然光を入れられる

勾配天井の部屋では、天窓など高い位置に窓を設置することが可能です。
北向きの部屋やビルに隣接していて日当りの悪い部屋でも、自然光の入る明るい空間を作れます。

構造の梁や飾り梁でおしゃれな空間を作れる

屋根を支える梁は、通常は天井の内側に隠れていますが、勾配天井では梁を見せるデザインが可能です。
また、実際の構造用の梁ではなく、視覚的なアクセントとして飾り梁を取り付けるのも人気のオプションです。
梁が天井のアクセントとなり、おしゃれな空間を演出できます。

おしゃれな照明器具を使える

勾配天井では、空間を活かしたおしゃれな照明器具を設置をすることが可能。
天井からペンダントライトを吊るしたり、高い位置から天井や壁に光をあてる間接照明を採用したりと、ドラマチックな演出ができます。

空気が循環しやすい

暖かい空気は下から上へ上がり冷たい空気は上から下へ下がる性質があるため、勾配天井では自然と空気の流れが作られます。
特にシーリングファンや換気用の窓をうまく取り入れると、室内の空気が循環し、空気の淀みや臭いのこもりを感じにくくなります。

勾配天井のデメリット

何かとメリットの多い勾配天井ですが、気を付けておきたいデメリットも少なくありません。ここでは、勾配天井のデメリットについて解説します。

建設費用が割高になる

通常の天井と比べると、勾配天井の方が壁の面積や天井の面積が増えることと、工事に足場を組む必要があることから、建設費用が割高になります。
また、構造の梁を見せるために木材のグレードを上げたり、天窓や窓が増えたりすることも、勾配天井の建設コストの増加に繋がります。

光熱費がかかる

勾配天井は室内空間が広くなる分、冷暖房にかかる負担も大きくなります。

また、勾配天井では屋根からの影響を直に受けやすく、真夏日には室内の温度が上がりやすくなります。
逆に冬場は、エアコンで出した温風が天井の高い位置へ逃げてしまい、エアコン効率が低くなりがち。
冷暖房を効率的に行えないため、光熱費がかかります。

メンテナンスが大変

勾配天井の魅力である天井の高さですが、照明器具の電球の取り換え、シーリングファンの掃除、高い位置にある窓の掃除などは難しくなります。
電球一つ取り換えるのに業者に依頼しなくてはいけないというケースもあり、メンテナンスコストがかさみがちです。

勾配天井で後悔しないためのデザインポイント

光熱費が高くついたりメンテナンスが大変だったりと、「勾配天井にしなければ良かった」と後悔する方も少なからずいます。

ここでは、勾配天井でがっかりしないために、導入する際に気を付けておきたい4つのデザインポイントをご紹介します。

シーリングファンを設置する

暖かい空気は下から上へ、冷たい空気は上から下へ流れることを踏まえ、部屋の冷暖房効率を上げるために、シーリングファンを設置しましょう。
暖房を使用する季節はシーリングファンを使って上方向から下方向へ風を吹かせることで、暖かい空気が天井の高い位置にとどまってしまうのを防げます。

夏場は下から上へ空気が流れるようにすると、程よい空気循環で体感温度が低くなり、エアコンを高めに設定しても快適に感じられます。

メンテナンスを考えた照明器具を採用する

天井の高い位置に照明器具を設置していると、電球が切れた時に交換するのが大変になります。
そのため、脚立で届く位置に照明器具を設置する、天井の高い位置からペンダントライトを吊るす、交換頻度が少なくて済むLED電球を使うなど、メンテナンスのしやすさを考えた照明器具を選びましょう。

断熱性を向上させる

屋根裏のある通常の天井に比べると、勾配天井は直射日光や外気の影響を受けやすく冷暖房効率が悪くなってしまいがちです。
そのため、断熱性や気密性の高い設計や建材を使うことが重要になります。
初期費用はかかっても、グレードの高い断熱材や断熱効果の高い窓を選ぶことで、月々の冷暖房にかかる光熱費を抑えられます。

勾配天井にする部屋を制限する

空間をおしゃれに見せてくれる勾配天井ですが、全ての居室に取り入れるのは建設費用や光熱費の増加などを考えると非経済的。
勾配天井が最も効果的に感じられるのは広い空間を確保でき、家族で過ごす時間が多いリビングです。

子供部屋や書斎など、比較的狭い部屋では勾配天井の視覚効果が得にくく、余分な建設コストがかかってしまうだけ。
勾配天井にする部屋を厳選することで、建設費用は抑えつつおしゃれな空間を楽しめます。

まとめ

屋根の傾斜を反映する勾配天井は、おしゃれで開放的なスペースを作ってくれますが、デメリットもいろいろあります。

勾配天井の導入を検討している方は、事前に勾配天井のメリットとデメリットを知っておくことが大切。
デメリットを補える設計や計画で、快適な勾配天井のある空間を手に入れましょう。

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